2010年10月4日月曜日

1.2 なぜ発注の仕方を知る必要があるか?

このブログを見ている方は、システム発注を考えている方か、あるいは既に困っている方々と思います。

結論から言えば、御社独自のシステムを作ろうとした場合、システムの発注の仕方を知る必要があります。

なぜか?

1つ例をあげます。

みなさん、車を買うとき、どのような行動を取るでしょうか?

まずは車のことをよく調べると思います。
  • (無意識に)自分はどんな車がほしいのか?
  • 自分の収入や貯金、今後の生活プランと相談し、いくらくらいまでなら買えるだろうか?
  • その車の評判はどうか?
  • 販売店は購入後もフォローしてくれるか?
多くの情報収集と様々な判断を経て、自動車を購入します。

新発売と同時に購入するのでなければ、既に購入した人の口コミ情報がネットで検索でき、実際の評判を聞くこともできます。

システムも同様です。
しかも、多くの場合、より複雑です。

なぜなら、車は何に向いてて、どのくらいの性能を発揮するか?明確な数値となって示されているからです。
それになんといっても、既に車は見て、触ることのできる完成している製品になっています。
もちろん、無料で試乗することもできます。

一方、システムを作ろうとしたとき、参考にできる情報は限られます。
  • 費用はどのくらいかかるのだろうか?
  • いつ頃できるのだろう?
  • 業者は信頼できるだろうか?
  • そもそも誰に頼めばいいのか、わからない
しいていえば、建売でない自分専用にデザインされた家を建てるのに似ています。

家を建てるとき、ほとんど知識のないままお願いするのと、自分なりに家を建てることについて調べてから建てるのでは、どちらが「いい家」を建てられるでしょうか?
「いい家」は人それぞれ、「いい家」を作るには、自らもある程度の知識を身につける必要があります。
「自社用のシステムを作る」場合も同じ。
発注者側もまた正しい知識を身につける必要があります。


同業 または システム開発に関わる個々の専門分野の方へ

このブログは同業の方も目にされると思います。
私の経験といままで協力いただいた方々から得た知識に基づき、できる限り誤りのないように書きますが、もし誤りを見つけた場合、指摘いただけると幸いです。


次回からは具体的な話に入ります。

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